ムーヴのワイパーアームを塗装してみた。Ver0.80
塗装がはげて赤錆(サビ)まみれになり、とてもみっともない状態になったムーヴのワイパーアームを塗装してみました。
このページでは、左画像(クリックで拡大)のワイパーの赤線部分をワイパーアーム、緑線部分をワイパーブレードと呼んで説明しています。
塗装前や途中の画像を撮影しなかったので、塗装後の画像が使用されていたりしますがご了承下さい。
作業手順
まずワイパーアームを外すのですが、フロントガラスにおけるワイパーブレードの現在位置があとで分かるように、マスキングテープなどを貼っておきます。右画像の黄色線のように印を付けておきましょう。この作業をしておかないと、塗装したワイパーアームを後で取り付けた時にワイパー可動範囲がずれて動作がおかしくなる可能性があります。
マスキングが終わったらワイパーアームの取り外し作業に移ります。ワイパーアーム下部の付け根にある丸いゴムのキャップを指でつまんで外すと六角ナット(使用するレンチのサイズ12mm)が現れますのでレンチなどを使用して外します。レンチがナットにアクセスできない場合はボンネットを開けて作業します。ナットは経年によりかなり錆びていると思いますので、潤滑剤(CRC556)などをスプレーするとよいでしょう。場所が場所だけにそれなりの工具を使用しないと、工具でボンネットなどに傷を付ける可能性が高いので注意しましょう。私の場合は他に適切な工具がなかったため、短いメガネレンチでナットを外しましたが、これはあまりお勧めできないやり方です。長さや角度の合ったメガネレンチやラチェットレンチがベストかもしれません。
ワイパーアームを取り外してワイパーブレードも分離させたら塗装作業を始めます。ワイパーアームとワイパーブレードの分離の仕方はこちらのページで説明しています。作業は以下の手順で行いました。
- サンドペーパーやスクレーパーなどを使い、はげた塗装や錆をできるだけ落とす。
- 水で洗って乾燥させる。必要ならば洗剤なども使用する。
- シリコンリムーバーなどで脱脂する。
- プラサフで塗装して乾燥させる。
- 艶消し黒(または好きな色)で塗装して乾燥させる。
これらの手順は、素人DIY向けの簡易的なものとして参考程度にご覧下さい。きちんとやるともう少し手順が増えると思います。
また、スプレーでの塗装作業は周囲に塗料の霧がかなり拡散しますので充分な配慮が必要です。作業場のまわりをシートや段ボールなどで囲うなどの対策を必ずしましょう。暗めの場所だと分かりませんが、日光が射している明るい場所などで確認すると思ったよりも塗料の噴霧が飛散していて驚くかもしれません。
塗装は一度に厚く塗るよりも薄めに塗って乾燥させてまた塗るという作業を繰り返すと塗装ムラができにくいです。本当は塗装して乾燥させてサンドペーパーをかけてまた塗るという作業をくり返しながらサンドペーパーの目を徐々に細かくしていくとよい様なのですが、今回は時間もなく面倒なのでやりませんでした。
それから、ワイパーアームには折れ曲がる部分があるので、その部分を動かして塗装しておかないと後で塗り残しとなってしまうので注意しましょう。
スプレー缶での塗装のコツ
塗装の素人が塗装のコツを説明するなど差し出がましいですが、一助になればと思い記しておきます。右図(クリックで拡大)をご覧下さい。塗る対象物に対して塗料を噴霧しながらスプレー缶を左から右、右から左へと移動を繰り返していくと、塗られる塗料は図のようになります。吹き始め(左)と折り返し(右)に吹きかけられる塗料の量が多くなり、これが塗装ムラの原因となります。ですので、図のように吹き始めと折り返しの塗料の噴霧は対象物には当てずに塗装をすると、薄く均等に塗装することができます。後は左右にスプレー缶を振る速度で塗料の噴霧が対象物に当たる量を調整します。
塗装作業が全て終わって乾燥したらワイパーアームを車に取り付けます。フロントガラスの印をしておいた位置にワイパーブレードを合わせ、ワイパーアーム下部のナットをレンチなどで締めます。
なお、今回ワイパーブレードも錆びていたのですが、わりと廉価な市販品で交換ができるという理由で塗装しませんでした。例のごとく、錆びた古いワイパーブレードは、交換用の製品を買ったお店で引き取ってもらい全作業が終了しました。
作業後の感想など
模型の塗装でスプレー缶を使ったことがあり、塗装の仕方はなんとなく分かっていたので、塗りムラもほとんどなく塗装ができた。でも次回はもっと丁寧に塗装できるかな? ワイパーアームやワイパーブレードが錆びていると、いかにも古い自動車という感じがしますが、塗り直したらまだ乗れる気がしてきました。
この記事は2015年(11月頃)に公開され、その後改訂を重ねて現在に至ります。